「アートネイチャーをやめたい。でも、何から手を付ければいいのかわからない」
先に結論を言います。「やめたい」には、施術をやめる・契約を解約する・ 費用を減らす、の3種類があり、それぞれ確認する場所と手順が違います。 そして、アートネイチャーの増毛・ウィッグについては、人工毛を外す費用も、 契約の中途解約の条件も、公式サイトには記載がありません。 出発点になるのは、 手元の契約書面です。
私はメンズ美容師として薄毛の相談を日常的に受け、増毛を付けたお客さんも 見てきました。その立場で、アートネイチャーをやめたいときに何をどう確認すれば いいのかを、公式に確認できた事実と制度の仕組みに分けて調べました。 増毛全般のやめ方(見た目の変化や減らし方の一般論)は、別の記事で扱っています。
「やめたい」の中身をまず3つに分ける
「アートネイチャーをやめたい」と思ったとき、実際にやりたいことは人によって 違います。まず、自分がどれに当てはまるかを分けてみてください。
| やめたいの中身 | やること | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 付けている人工毛を外したい・減らしたい | 施術面の相談 | 契約中のサロン |
| 契約自体を終わらせたい | 中途解約の手続き | 契約書面の解約条項 |
| 費用の負担を減らしたい | 本数・プランの見直し | 契約内容と料金の内訳 |
重要なのは、人工毛を外すことと、契約を解約することは別だという点です。 施術をやめても契約(支払い)が自動的に終わるとは限らず、逆に、契約を解約する 場合に付けている人工毛をどうするかは施術の話として別に決める必要があります。
人工毛を外す・自然に減らす
マープ増毛は、自毛に人工毛を結び付ける結毛式です。外し方は大きく2つあります。
サロンで外してもらう場合:アートネイチャーの公式サイトには、人工毛を外す (除去する)場合の費用の記載がありません2。無料なのか有料なのか、公式情報 からは確認できないため、契約中のサロンに事前に確認してください。確認の際は、 「全部外す場合」と「一部だけ外す場合」の両方の費用を聞いておくと判断しやすく なります。
自然に減るのを待つ場合:新しい人工毛を追加しなければ、自毛の抜け替わりに 伴って人工毛も一緒に落ち、徐々に減っていきます。ただし、結び目が頭皮から離れて 浮いたり、人工毛がまだらに残ったりする期間があり、見た目は崩れやすくなります。
放置した場合の見た目の変化や、髪型でカバーしながら減らす方法は、増毛全般の やめ方の記事で詳しく整理しています。
契約を途中解約する
契約自体を終わらせたい場合、確認する順番は次のとおりです。
- 契約書面の解約条項を確認する — 中途解約の可否・違約金や精算の定め・ 解約の申し出方法が書かれているかを確認します。増毛マンスリーパックの 中途解約について、公式の料金ページ・定額増毛ページには記載がありません1。 また、公式サイトの「特定商取引法に基づく表示」はオンラインショップ(通販) 専用の開示で、サロンで契約する増毛・ウィッグの解約条件は書かれていません2。 つまり、自分の契約の解約条件は、手元の契約書面でしか確認できません。
- 解約の意思を記録が残る方法で伝える — 口頭だけでなく、書面やメールなど 後で確認できる形で契約先のサロンに連絡します。
- 判断に迷ったら188へ — 契約書の解釈や、解約を断られた場合の対応は、 消費者ホットライン188(お住まいの地域の消費生活センター)に相談できます。
なお、店舗に自分で出向いて通常契約した増毛・かつらは、特定継続的役務の指定 7業種に含まれないため、法律上のクーリング・オフは原則として対象外です3。 「8日以内なら無条件でやめられる」とは限りません。一方で、訪問販売・電話勧誘で 契約した場合や、事実と異なる説明があった場合など、解約・取消しを検討できる ケースはあります。制度の全体像はこちらで整理しています。
ローンが残っている場合
契約金額が大きい場合、信販会社のショッピングクレジット(個別クレジット)を 組んでいることがあります。このローンは、アートネイチャーとのサービス契約とは 別の契約です。サービス契約を解約しても、ローン契約が自動的に消えるわけでは ありません。
確認する箇所は次のとおりです。
- クレジット契約書面:契約先の信販会社名・支払回数・残額・解約時の精算方法
- サービス契約との対応関係:どのサービス・商品の代金をローンにしているか
なお、割賦販売法には、販売業者との間に商品・サービスの提供に関する問題が 生じている場合に、その事情をクレジット会社への支払いについて主張できる 「支払停止等の抗弁」という制度があります4。ただし、適用には割賦販売法の 対象契約であることなどの要件があり、使えるかどうかは個別のケースによります。 この記事で成否を判断することはできません。ローンを含む契約トラブルは、 一人で判断せず消費者ホットライン188に相談してください。
徐々に減らす・維持費を下げる選択肢
「やめたい理由が費用の負担」であれば、完全にやめる前に負担を減らす方法も あります。
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追加する本数を減らす:マンスリーパック増毛は200・400・600本/月のコース制 です1。本数を見直すことで月額が変わるかは、契約内容によるためサロンに 確認してください。
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1年の区切りで見直す:マンスリーパックは「1年間限り(更新・再契約は できません)」と公式に明記されています1。つまり契約は1年で必ず区切りが 来ます。その後に増毛を続ける場合の料金は公式に公開されていないため、 提示された継続プランの条件を見てから、続ける・減らす・やめるを判断できます。
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別の方式・他社と比較する:月額制ではなく都度購入型など、費用の発生の 仕方が異なる方式もあります。維持費の全体像はこちらで整理しています。
アートネイチャーの料金の内訳(マンスリーパックの条件・メンテ費)を確認して から判断したい方はこちら。
増毛自体は続けたいが会社を変えたい場合は、契約を前提にせず他社の体験で 仕上がりと見積もりを確認する方法があります。
相談先:一人で抱えないでください
解約を申し出てもめてしまった場合や、やめたいのに追加契約を勧められて断り にくい場合は、消費者ホットライン188(お住まいの地域の消費生活センターに つながる全国共通番号)に相談できます。
実際、国民生活センターには増毛・かつら関連で次のような相談が寄せられています (公表資料からの要約です)。
購入した女性用かつらの無料アフターケアのため店舗に通っていたところ、行く度に シャンプーや育毛剤、増毛サービスなどを勧められ、断りにくい状況で契約を重ねた 結果、総額で約300万円の契約になり、支払いが困難になった——という相談(70歳代・ 女性)が、国民生活センターに寄せられています。5
これは業界全体に寄せられた相談事例であり、アートネイチャーの事例として特定 されているものではありません。ただ、「断りにくくなって契約を重ねる」状況は 誰にでも起こり得ます。深刻になる前の早めの相談が大切です。
国民生活センターに寄せられた増毛・かつらのトラブル事例は、こちらでまとめて 整理しています。
自毛が減っていると感じる場合
「増毛を続けているのに、土台の自毛が減ってきた気がする」——この場合、増毛を やめる・続けるの前に、確認しておきたいことがあります。
結毛式増毛は自毛に人工毛を結ぶ仕組みのため、結ぶ先の自毛が減ると、必要な 本数が増えたり、増毛の維持自体が難しくなったりすることがあります。自毛の 減少が続いている場合、その原因が治療の対象になるかどうかは、増毛サロンでは なく医師が判断する領域です。
増毛をやめるかどうかの判断とは別に、自毛の状態を医師に確認しておくと、 「増毛で維持する」「治療を検討する」「両方をやめる」といった選択肢を、 自分の状態にもとづいて比べられるようになります。
よくある質問
Q. アートネイチャーの解約は電話でできますか?
解約の申し出方法は契約書面の定めによります。公式サイトにサロン契約の解約 手続きの案内はないため2、まず契約書面を確認し、記録が残る方法(書面・ メール等)で契約先サロンに連絡するのが確実です。
Q. 人工毛を外すのにお金はかかりますか?
公式サイトに除去費用の記載がありません2。無料か有料かを含めて、契約中の サロンに事前に確認してください。
Q. クーリング・オフはできますか?
店舗で通常契約した増毛・かつらは、法律上のクーリング・オフの対象外が原則です3。 訪問販売・電話勧誘での契約など、対象になるケースもあります。詳しくは解約の 記事で整理しています。
Q. やめたら見た目はどうなりますか?
新しい人工毛を追加しなければ、自毛の抜け替わりとともに徐々に減っていきます。 急にゼロにはなりませんが、まだらに残る期間があります。見た目を崩しにくい 減らし方はこちらで整理しています。


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